2008年4月16日水曜日

下降続ける上海株 トレーダー不安と期待 『五輪で回復』後の売却狙う

 昨年十月に総合株価指数が六〇〇〇の大台に届いた後、じりじり値を下げ、十五日には三三四八・三五とほぼ半減した上海株式市場。中国紙によると、今年に入り、多額の損失を被った遼寧大学の講師ら十人近くが自殺する悲劇も起きている。一方で「下降は一時的」と強気の投資家も少なくない。多くは北京五輪のご祝儀相場に期待し、値が回復した時点での売却を狙う。 (上海・小坂井文彦)

 デイトレーダー歴十一年の上海市の男性(51)。半年間の保有株の含み損は約三十数万元(一元は約一四・五円)だが、「五輪前に五〇〇〇に回復したら、売却する」と株価上昇しか念頭にない。

 男性は小さな広告会社の役員だったが、営業ノルマが厳しくて一九九七年に退社。それ以前にオーストラリアで内装工事をしてためた約五十万元を元手に投資を始めた。投資した金は倍々になり、三年後、利益の四十数万元でワンルームマンションを二部屋購入した。年間五万元の生活費は株で稼いできた。

 米サブプライムローン問題による景気の後退や、人民元相場の上昇、インフレ対策の金融引き締めなど、上海市場を取り巻く環境は厳しいが、「政府は北京五輪を成功させないとメンツを失う。二〇〇一年に株価は下落しても、再び上がった。今回も大丈夫だ」。

私は株はやりませんが、1年ほど前中国株の上昇で五輪まで上がり続けるなんていわれていてからなんと半分になったとは、ちょっとびっくりです。やはり最近の中国問題の影響が大きいのでしょうか。

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